蔵仕事から暮らしゴトへ
明るい未来をみんなで創る
お酒造りから地域創造へ
どぶろくで持続可能な仕組みづくり
ブリューイングファーマーズ&カンパニーは、
人、地域、自然全てに生かされていることに感謝し、
謙虚な姿勢を持ち、
その想いを行動や楽しさ、
カタチ=農業・醸造・林業に変えるため、
地域循環型多様性社会を長野県佐久市で目指していきます。
地域暮らしの充実からローカルな魅力を、
発信していくこと、
八ヶ岳山麓地域の資源であるきれいな水と豊かな土壌を未来の子供たちに永続的に
残していくことも私たちの使命であると考えています。
間伐による山林保全と
林業の活性化
間伐することで、異常気象による大雨大雪による土砂災害を防止し地域の暮らしを守ります。それと同時に、野生動物(鹿・サル等)との棲み分けにも繋がることで農業が安心して出来たり、人出不足や経済的に成り立たない産業を間伐材の薪利用(需要)を高めることで、山の仕事に価値を生むことができます。
新鮮で良質な水源へ
水源の確保
八ヶ岳山麓、蓼科山の麓に降る雨や雪解け水が山中に染み入り、自然のろ過装置によって新鮮且つ良質な水が生み出されています。山林保全により命の源=水を生み出す環境を維持し、水が大地を潤し田んぼに注ぎ込まれることでお米が育ち、醸すことで地酒となる仕組みをつくります。
持続可能な土を育み
健全な作物を作る
生物多様性のある土があってこそ健全な作物ができます。全ては土から始まります。有機、自然農法、自然栽培、全ては目には見えない微生物を意識し、臨機応変(土地・作物・目的)にやり方を選択していき、持続可能な土を育むことが大切です。
森林が身近にある
強みを生かす
醸造に使用する熱エネルギーは山林が身近にあることから「薪ボイラー」を用いることで間伐材を薪として有効利用できます。間伐材を利用してお酒(どぶろく)造りを行う酒蔵は前例がなく、原料含め地域資源をフルに活用した真の「地酒」を目指します。
米作りからお酒造りへ
酒蔵の意義を現代で新たに再現しようと決意
この事業を起こすに至るキッカケとして、まずは私自身の農業研修で、そこは自給自足をベースとしている稲作養鶏農家でした。「生きる根本は食べることであり、お米こそが命の根本である」ということを私に深く刻まれました。
その後、知り合いのつながりで自然酒づくりを行っている酒蔵で働かせていただくことになり、お米作りからお酒造りへの思いを抱くことになりました。
そこで出会った杜氏のお話で「現代のお酒造りの技術が確立されたのは江戸時代であり、酒蔵の意義というのは地域経済の潤滑油となる場であったこと。酒蔵が栄えることはお米が必要になり(農業)、お酒を造るということは薪や桶が必要になる(林業、桶屋)、またそこで働く人も必要になる(雇用)、つまりは地域で一つ酒蔵が栄えることは産業が回り、地域が潤い、環境も循環していくことになり、地域で完結できる暮らしを築いていくことを担っていた」
ということを教えていただいた時、私は激しく感動し、先人の人たちの暮らしがとても魅力的に感じ、何よりもいきいきと生きているように思えました。
子供たちの未来のために
今やるべきこと
震災をキッカケに、農業研修で長野県佐久市に訪れることになります。長野県内でも有機農家や新規就農者が多い地域であることやお酒造りとの両立を考えたとき、お米作りが始まる時期が遅い地域であること、お米作りにとって命となる水がきれいであることなどから、佐久で農業を始めました。
農業は当然ですがそんな甘いものでなく、日々の作業と出荷に追われ、経済的にも成り立たせるために、面積拡大、販路拡大を行っていく中でいつしか当初の想いを見失う時期が続いておりました。
しかし、家庭ができて子供たちも大きくなるにつれて未来に思いを馳せるようになり自分の今の生き方を、これからの生き方を見直さなければ未来はないと思うようになりました。
お酒造りから地域創造へ
地域とともに築いていく未来
これまで学んできたことを具体化していくことが未来へのスタートになります。就農して以来、助けていただいている地域に少しでも貢献還元できる環境を作り、経済と環境のバランスを図っていく仕組み。且つて、江戸時代には確立されていた暮らしを現代にそのまま復活させるのでなく学びながら新しい持続可能なカタチを創っていくことが、これからの未来を創っていくことだと思っております。
就農当初の想いを今は、お酒造りから地域創造へと発展し、地域とともに築いていく未来へと想いは広がっています。蔵仕事から暮らしゴトへ、明るい未来をみんなで創る。
現在はようやくそのスタートラインが見えてきている状態です。農業を始めてこれまで続けてきたことが実を結ぶのはまだこれからです。
鈴木 健之助 Suzuki Kennosuke
1984年神奈川県生まれ。
非農家から農家となり、更に醸造家を目指す。大学卒業後、日本各地の農家、オーガニックレストラン、自給自足コミュニティを訪ねる旅をする。そこで様々な人たちと出会う中で夏場は田畑、冬は蔵人としての生き方を知る。昔ながらの暮らし「夏田冬蔵」に魅力を感じて農家研修の傍ら、お酒造りの修行を繰り返す。
2013年長野県佐久市望月地区にて新規就農。自然農法による稲作(酒米)をベースに季節の有機野菜を栽培していく。2015年には有機JAS認証を取得。耕作放棄地や遊休農地を開墾しながらお米と大豆、夏野菜を中心に営農活動を展開。冬にはどぶろく醸造所を立ち上げる。(予定)
お米は自家栽培、
天然の乳酸菌酵母菌を活用し、
麹は薪エネルギーでおこす。
酒造りまで一貫して製造。